アルゼンチンタンゴのダンス

アルゼンチンタンゴのダンス


 タンゴのダンスでは、初めて男女2人が向かい合って身体を寄せ合って踊ることを創案したのである。1900年代には、ヨーロッパにアルゼンチンタンゴが根をおろし、コンチネンタルタンゴとダンスが生まれアルゼンチンと同様、ヨーロッパでも当時タンゴを聞いたり、歌ったり、踊ったりすることは、上流社会の人々のすることではなく、はしたないものと白眼視されていた。日本で言えば、この時代は明治の終わりの頃である。しかしタンゴもダンスも勝利を得たのである。ある英国の作家は、あの豪華なホテルでタンゴを踊るのを見た後で、それを評して「タンゴは腰をゆすって世界をのし歩くだろう。多くの淑女たちは感動で瞳を閉じつつ唇を軽く震えさせながら、タンゴが魂をうばうほど魅力的なものであり、多くの紳士達も、タンゴこそ踊るべき価値のある随一のダンスである」と断言した。それはスペイン的な開放感とジプシー的な魅力とともに古代イタリア芸術に見られる美学と一致していたからである。

 「2人だけの踊り、2人だけの世界」

 タンゴが生まれた頃は、ブエノスアイレスの港町ボカでは男同士でステップを工夫しながら踊っていたが、そのうちにダンスに興味を持った女性達にも教えるようになり、現在のように男女で踊るダンスへと変化していった.アルゼンチンタンゴを踊るうえで最も大切なことは、パートナーの全てを「感じる」ことである。「相手の呼吸、あいてのぬくもり、相手の動き」それら全てを感じ取って一緒に踊る、そこに二人だけの世界が出来るのであり、踊りが上手であれ、下手であろうが、他人からどう見られようがまったく関係無く、女性は男性のリードを受けて踊り、決して勝手に動いてはいけないのである。

 そこに初めて2人だけの踊りが生まれるのである。このすばらしさは、英国スタイルのタンゴでは感じることは出来ないのである。

 長い歴史の上に発展したアルゼンチンタンゴのダンスは男女で踊る世界最高のテクニックと「コラソン・心」を持っているのは、現在のアルゼンチン・ウルグアイでも町の「ミロンガ」でアマチュアの人達もやさしいステップで気軽に踊っているのである。

  「5つの基本ステップを覚えよう」

 アルゼンチンタンゴには基本ステップがいくつかあるが、その中で最も大切な「サリダ」と呼ばれるステップを紹介しましょう。

 「サリダ」はスペイン語で、出口・出発 と言う意味がありますが、なで最も大切なステップが「出口」かと言うと、このステップから無数のバリエションが生まれるからです。

 このステップは8歩で出来ていて、8歩目は次のステップへ続けるための準備で、前進または、後退するための出発点である。

1:サリダ(出口・出発)

2:オチョ(数字の8歩です)
  女性にとって最も重要なステップであり、また男性は手のリードを覚えるのに役立ち
  ます。(8数字を縦と横に踊る)

3:クニータ(ゆりかご)
  このステップはとてもエレガントで足さばきを身につけるうえで重要です。
  
4:レバンターダ・デルピエ(足を上げる)
  バリエーションを踊るために重要な役割をはたすステップです。

5:サンドイッチ(足を挟む)
  女性を動かさずに男性だけが動き、訓練には最適である。

 1940年代、第二次世界大戦をはさんで世界一豊かで優雅・豪華な生活を楽しんだのはアルゼンチン・ウルグアイの人達だった。タンゴの名曲は、この時期に多く生まれており、豊かな生活の中の喜怒哀楽、徹底した個人主義であるがゆえに彼らは人生を深く見つめることが出来たのである。

 タンゴは3分間で歌う人生の哀歌、三分間のオペラであり、ゆえにタンゴは知れば知るほど奥が深いのである。

 以下に、プロ・アマの好演の写真を掲載致します。
ご自身の写真掲載を、ご希望の方(プロ・アマ問わず)はご連絡ください。

ユキ・武者とパートナー


ウーゴ・パガーノ楽団歓迎パーティーより

ケンジ・リリアナ


パーティ会場にて

三木&ナオミ(60代と20代の即席ペアー)


ミロンガを踊る 発表会にて